日本人とカレーの歴史|東京ビーフカリー

西洋料理通

 

日本人の「国民食」とも言える「カレーライス」はいつどのようにして日本人の食生活に入ってきたのでしょうか?

その歴史を見てみると、明治維新のあとから急速に普及をしていき、今では「宇宙日本食」に認定されて宇宙でも食べられるまでになりました。

日本人が初めてカレーライスを目にしたのが1863年なので、159年前になります。

是非一度、下記年表をご覧ください。※年表は主要な出来事を抜粋したものなので、完全に網羅されているわけではございません。

カレーの歴史年表

1853年 ペリー来航(黒船来航)

1860年 「増訂華英通語」福沢諭吉著の中で「CURRY」を紹介。

1863年 遣欧使節団(けんおうしせつだん)としてフランスに向かっていた三宅 秀(みやけ ひいず)が船に乗り合わせたインド人の食事を見て「飯の上にトウガラシ細味に致し、芋のドロドロのような物をかけ、これを手にてかきまわして手づかみで食す。至って汚き物なり」と記した。 日本人が初めて「カレー」を見た瞬間

1868年 明治維新

1871年(明治4年) 会津白虎隊の山川健次郎が渡米する船内でカレーライスと出会い、日本人で初めてカレーライスを口にした。※カレーは食べる気になれずにライスのみを食べたという説もある。

1872年 料理書「西洋料理通」にてカレーの作り方が紹介される。

1877年 東京の「風月堂」にて"ライスカレー"が登場!もりそば1杯1銭の時代に、ライスカレーは8銭という贅沢メニューとして販売された。

1898年 「日本料理法大全」石井 治兵衛 著でカレーが日本料理として紹介される。

1904年 「三朝庵」東京早稲田でカレーうどんが誕生。

1905年 大阪の「今村弥」が日本初「国産カレー粉」を製造、販売。

1906年 東京神田の「一貫堂」が具材入りで「お湯でとくだけで使える"カレーライスのタネ"」を発売開始。

1908年 大阪の蕎麦屋にて「カレー南蛮」が生まれる。

1923年 山崎峯次郎(エスビー食品創業者)が「カレー粉」の製造に成功。

1927年 新宿中村屋で「インド式カレーライス」の提供開始。

同年 東京江東区の「名花堂」がカレーパンを開発。

1950年 現代においてもカレー粉のスタンダードである「赤缶カレー粉」(S&Bカレー)発売。

1968年 世界初のレトルトカレー「ボンカレー」発売。

1982年 学校給食にカレーライスが登場し、1月22日が「カレーの日」と制定される。

1992年 宇宙飛行士「毛利 衛(もうり まもる)」さんが宇宙でレトルトカレーを食べる。

2007年 JAXAにより、宇宙飛行士へ供給するために開発されたレトルトカレーが「宇宙日本食」として認定される。