牧草牛がもたらすサステナブルな畜産業 vol.1|東京ビーフカリー
サステナビリティ(Sustainability)、サステナブル(Sustainable)とは
サステナブル(Sustainable)とは、本来は「維持することができる」「持ちこたえることができる」という意味の形容詞ですが、近年は地球環境や人間社会の文明、経済システムの持続可能性という意味や概念として一般的に用いられるようになりました。
グラスフェッドビーフとグレインフェッドビーフ、どちらが環境に良いのか?
この議論に関してはそれぞれの言い分があり、「100%こっちのほうが良い」と言うことは難しいのが正直なところです。
しかしながら、東京ビーフカリーは「グラスフェッドビーフ(牧草牛)」のほうが環境によく、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点からも「良い」と考えています。
地球温暖化に関わる「メタンガス」
環境問題として世界中で課題となっているのが「地球温暖化」です。この「温暖化」の原因のひとつとして畜産が挙げられています。
理由は「メタンガス」です。
メタンガスは牛のゲップによって発生します。この点だけに注目をすると、グレインフェッドビーフ(穀物牛)よりも長期間飼育されるグラスフェッドビーフ(牧草牛)のほうが生涯で多くのメタンガスを出すため「環境に良くない」と論じる人も居ます。
確かにこの言い分も一理ありますが、牧草牛が草を食べ、蹄(ひづめ)で土地を耕し、排泄物は微生物の栄養となって豊かな土壌ができあがっていきます。
このサイクルによって、炭素量を沢山吸収できる土壌ができあがるので結果として温室効果ガスは減少するという考え方もあります。
東京ビーフカリーはこの「自然の流れ」を大切なものと考えているので、「環境に配慮するのであればグラスフェッドビーフ(牧草牛)を選択する。」という結論に至っています。
【グレインフェッドビーフ(穀物牛)の飼育環境】

【グラスフェッドビーフ(牧草牛)の飼育環境】
短期間で体を大きくして出荷されるグレインフェッドビーフ(穀物牛)は効率を考えると良い生産方法ですが、これからの地球環境のことを考えたときにグラスフェッドビーフ(牧草牛)を選択するというのはいかがでしょうか?
次回はそれぞれの飼育方法に触れていきたいと思います。